捺染用水性顔料インクWATER BASE PIGMENT INK FOR TEXTILE
株式会社タカ マテリアル アンド システムズ研究所
捺染用水性顔料インクWATER BASE PIGMENT INK FOR TEXTILE
布に印刷するインクジェットインクですので、従来のインクジェットインクに必要な
を確率すると共に
③ 洗濯堅牢性の確保
が必要です。
捺染用水性顔料インクでは、布に定着させるためのノリ材がヘッドの目詰まりを起こし易く、紙に印刷する用途のインクジェットインクよりもはるかに高いレベルの技術開発が必要です。
特に使用用途の広い白色インクはクリアすべき技術的なハードルの最も高いインクと言われています。
インクジェットプリンターにおいては、電源をOFFし長時間休止した場合、ヘッド内部で顔料の沈降や水分の蒸発等によって、インク組成や物性値が変化します。その状態のまま、再び電源をONした場合、インクの吐出不良を起こす事があります。
特に、酸化チタンのように、比重が大きく沈降しやすい顔料を使用している白色インクの場合には、比較的短時間で吐出不良を起こします。
ここで、沈降した顔料が強固に凝集してしまうタイプのインクの場合には、凝集物がヘッドを詰まらせたり、ノイズ周囲に付着することによってインクの飛行曲がりを発生させたり、プリンターに対して回復不能な致命的なダメージを与えてしまいます。
タカ マテリアル アンド システムズ研究所の白色インクは、沈降した顔料の凝集物を発生させにくいインク組成となっています。従って、長時間の休止後に再び電源をONして吐出不良が発生していても、印刷を続けている過程で自然復帰したり、シンプルなクリーニング操作によって簡単に回復させたりすることが可能であり、致命的な問題に繋がりません。吐出不良を回復させるためにインクを過度に無駄使いする事もありません。
一般的に白色インクには色材として酸化チタンが使用されています。
しかしながら酸化チタンは、
という課題により、インクジェットインクに用いることは困難でした。
特に水性のインクジェットインクにおいては、沈降した粒子同士が凝集を起こすため、プリンターのインク経路内を撹拌機構を用いて再分散しても、粗大化した粒子は元には戻らず、ノズル目詰まりを発生させてしまうという問題がありました。
タカ マテリアル アンド システムズ研究所水性白色分散液の粒度分布